私の20年の競売人生の中でもこんな事が3回くらいあった。その1つが、物件の中の風呂で、「風呂に入ったままで死んでいた」という事が買い受けてからわかった。この事は裁判所の調書にはまったく書かれていなかったのである。この物件を売るために建物は取り壊し、新しい建物を建ててから売却したために2年くらいかかった。これについても裁判所に文句をいったがまったく取り上げてもらえず、「不服があれば裁判をどうぞ」といわれ、泣き寝入りをしてしまった。
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裁判所を相手に裁判をしても勝てる見込みはほとんどない。裁判所が自分達のミスを認める事は100%ありえない。判決を出すのも裁判官である。また、ヤクザが占有していて、初めは話し合いをしていたが最後には強制執行までやる事になったが、この強制執行も費用はいくらもかからないが時間が1年以上かかり、最終執行時には執行補助者という人間を頼まなければ建物の中の家財道具は運び出せない。この費用は1人4万円+交通費で、20人も頼むと100万円を超えてしまう。自分達で人夫を手配しても人夫は建物の中には入れない仕組みなのだ。この執行補助者も、法的には弁護士2人の推薦があればなれるはずなのだが、実際は裁判所はこれを受けない。この仕事は裁判所の天下りの人間がやっている場合が多く、地方の裁判所にはまったく存在しない。こういう作業は競売が終わった登記終了後の作業であり、裁判所は完全にノータッチなのである。